2017年5月31日水曜日

レンチキュラー_また、3Dポストカードつくる_01

■仮組み

【モデル準備】
東方プロジェクトの、チルノさんを作ります。
最近は日焼けしているのだと聞きましたが、日焼けしていない状態で作っております。

睫毛とか布の質感などの細部を作りこんでも、プリンター解像度の都合上、3Dポストカードにした時に潰れてしまうのだと思います。(つぶれなかった場合ディティール追加します。)
なので、一旦はこんな感じで。


これだと、とても人形っぽですね・・・
(´・ω・`

ポーズつけましょう

「ここからだしてくれー」みたいな
↓こんな感じにしたいです。鏡やら写真に閉じ込められた感じにしたいです。

背景置いたり、AfterEffectsで調整したりしまして、
こんな感じになりました。


こんな感じで3Dポストカードになるように、カメラなどを動かして連番出力します。
(カメラを動かしてからの調整が、意外と大変だったりします)

次回に続きます・・・

2017年4月1日土曜日

レンチキュラー_3Dポストカードつくる_04_印刷~完成

■印刷ミス注意

印刷する際は、解像度や大きさの設定がしやすいようにphotoshopにデータを持っていってからプリントしました。

新規作成で、大きさ横10.2cm、縦15.2cm、解像度960dpiのデータ作って、そこにステレオフォトメーカーで作った画像を入れます。
これを印刷します。

用紙の種類は光沢紙で、印刷品質はできるだけキレイに、出力する大きさはKGサイズで、用紙の大きさはL2サイズ。・・・という感じで設定。

最重要なのは、出力サイズが100%であることです。



■印刷結果の確認

印刷物に、レンチキュラーシートを乗せてみる(透明フィルム剥がずに)
貼っても大丈夫かチェックします。




レンチ屋さんで買ったレンチキュラーシートは、透明シール層付いている状態なので、フィルムをめくらずに印刷物に乗せて、サイズ確認しましょう。この便利さに、うっかりしてから気づきました。

確認のたびに貼るのは経済的に悲しいことです。もったいなかったです。
(´・ω・`)



【チェックする項目】


●サイズは合っているか
印刷設定をミスってサイズ100%で印刷されていないのは、よくある悲しい失敗

●細部が2重に見えていないか
解像度の設定や、使用するプリンター解像度の性能は気をつけておく必要あります。
データ上の解像度が高すぎて、プリンタ性能追いついてない場合、データ上では2列に分かれている情報が1列に圧縮されて混じって出力されてしまったりします。
解像度が精細であれば良い・・・というわけでも無い!

●立体的に見えているか
画像はぼやけていないけど、立体感が無い時は。
「ステレオフォトメーカー」でのレンチキュラー用画像に変換時に「画像は左から右に移動して撮影」のチェックの有無が間違っているかも。右目と左目で見える画像が反対だと立体的に見えないです。



■完成させます


まずは端っこだけ透明フィルムをめくって、印刷物と、すみっこがズレないように粘着面をくっつけます。


端を固定できたら、透明フィルムを剥がしきって、全面をくっつけます。

しっかりくっつけるために裏側から、(栄養ドリンクのビンの底みたいな)丸みがあるけど平らで硬いもので、傷がつかないように、こするように圧をかけて、しっかり接着するとよいです。
手で押さえつけた程度では、くっついてない部分は気泡っぽく残りますが、紙なので通気性があるため、しっかりくっつければある程度の気泡は消えます。

レンチキュラーシートからはみ出た部分を切り取ったら完成です!(*´ω`*)


ホコリつかないように、袋に入れました。
実物を左右の目で見たら立体っぽいです。動画だと揺らさないと撮れませんね・・・


おわり。

レンチキュラー_3Dポストカードつくる_03_連番画像編集

■コンポジションなどは苦手

AfterEffectsでレンダリングした要素を雑コンポジション。レンダリングした要素のほかに、雲やら紗綾形など追加したりしました。

スキマの部分はマスクで抜いて、おめめは静止画なので常にカメラ目線ですよ。
(`・ω・´)

↓photoshopのフィルターを使いたいので、一旦連番を書き出しました。

↓イラスト調にするために、photoshopでフィルターをかけます。
レイヤを複製して「こする」フィルタ。レイヤを複製して「コピー」のフィルタをかけて、それを乗算でのせました。20枚の連番全部に同様のことをするのでアクションに登録しないと大変ですね。
↓再びAfterEffectsでちょこっと調整して、完成した連番を出力。


■印刷用画像に変換

ステレオフォトメーカーを使って、連番をレンチキュラーレンズ用の画像に変換します。

↓私はここでダウンロードしました。
http://stereo.jpn.org/jpn/stphmkr/

印刷に使用するプリンターの解像度の本気が5760×1440dpiとのことなので、
作成する画像は5760の約数になるように960dpiにしました。

20枚連番を用意しましたが。使うのは16枚になりました。

60lpi × 16枚 = 960dpi
960dpiは、5760を割り切れる数字

※60lpiレンズで20枚全部使う場合は1200dpiとなり、5760を割り切れない数字のため、印刷結果に悪影響になります。

プリンター解像度の約数にしたほうが、印刷結果は良かったです。むやみに高解像度にしただけでは、5760×1440dpiのドット内で色が混ざっているような、濁っているような感じになりました。


【レンチキュラー用画像に変換】

・ステレオフォトメーカーを起動。

・「ファイル」→「シーケンシャル画像」→「レンチキュラー画像作成」

・連番画像を16枚選択

・「レンチキュラーレンズピッチ」と「プリンター解像度」を入力

・20fで8cm、左から右にアニメーション(リニアな動きで)するようにカメラを置いていたので、「画像は左から右に移動して撮影」にチェックを入れる



↓「選択画像で作成」を押すと
↓ こんなのが出来ます。

ぶれてるみたいな画像になりますが、これでいいのです。
これを保存して印刷しましょう。

次回に続きます・・・

レンチキュラー_3Dポストカードつくる_02_モデリング

■モデリング(3dsmax)

【モデル作成】
カメラに映らない部分は作りこむ必要ないので、妥協も大事。見える部分優先です。

【カメラ設定】
リアルなカメラの置き方が無難かと思うので、
実際に3Dカードを見るときの、目とカードの距離は、だいたい40cm位として、
152mm×102mmのカードが入る視野になるレンズはだいたい150mmくらいでしょうか

モデルの大きさは、今回はKGサイズに印刷するので、縦152mm×横102mmに人物部分が収まるくらいにスケール調整。

ターゲットカメラにしておいて、ターゲットの位置はキャラの腰あたりに。
カメラを「20fで8cm、左から右にアニメーション(リニアな動きで)する」ようにキーを打ちます。


【モデル側でパース修正】
これだとパース感無くとてもさみしいので、FFDモディファイヤで、手前が大きく奥が狭くなるように変形してみました。
        ←奥                    手前→


↓カメラから見るとこうなります、今回はこんな感じでよしということで。
色々マテリアルを入れ替えて、各20枚ずつ、思いついた要素をレンダリングしてみます。
・レンダリングサイズ1273×1915
※レンチキュラーシートのサイズ101×152mmの320dpiでレンダリングします。

次回に続きます・・・


レンチキュラー_3Dポストカードつくる_01_準備

はじめまして。
ブログはじめました。

東方プロジェクトの、八雲紫さんの3Dポストカードを作りました。



■自由研究

3DCGソフトを使って、3Dポストカードをつくりましたという記録です。
「レンチキュラーレンズシート」で印刷物が3Dに見えます。

■使ったもの

【印刷するやつ】
・レンチキュラーシート(縦方向60lpi、ほぼKGサイズ縦152×横101mm)
・プリンター PX-045A(5760×1440dpi)
・ダイソーの2L光沢紙(印刷後余った部分を切り取る)

【使用ソフト】
・3dsmax2011
・AfterEffectsCS4
・ステレオフォトメーカー(レンチキュラー用に画像を変換するフリーソフト)
・photoshopCS4

■レンチキュラーレンズシート

カマボコ状の、細長い凸レンズが並んでいるシート。
今回使用したのは元からシールになっているタイプ
凸レンズの原理をどうにか使ったらしいです。(詳しくはぐぐると良いですね)
結果として、視点の位置によって違う画像が見えるようにできるようになるようです。そうするためには、中身の印刷物の画像も、それ専用に変換したものでないといけません。

             ↓実物

透明な板です。
レンズ越しに見ると、ブレて見えます。

     ↓実物(アップだとこんな感じです)



↓ここで購入しました
レンチ屋 さん
http://lentiya.com/

↓購入した商品
【60Lpi】はがき大サイズ接着層付きレンチキュラーレンズ

↓カマボコ1本内ではどうやら左右が反転するようでした。不思議。
次回に続きます・・・